知っておきたいクレジットカードの基礎知識

クレジットカード
  • URLをコピーしました!
目次

クレジットカードの仕組み

クレジットカードのクレジットには、英語の「Credit」で「信用」という意味があります。クレジットカード会社は、カード利用者を「信用」して、契約を結び、クレジットカードを利用者に発行します。その際に、カード利用者が「信用」に足るかどうか、各カード会社が設けた審査に通過する必要があります。そして、カードが発行されると、そのカードを使って、利用者がショッピングやサービスの支払いを行うことができ、その代金は後払いでクレジットカード会社に後日支払いを行います。

一般的なクレジットカード決済の流れはこのような感じになっています。

  1. 利用者が、クレジットカードを使って、お店で商品購入やサービスを利用します。その際に、クレジットカードを提示し、端末に暗証番号を入力したり、伝票にサインをします。
  2. 利用者によるクレジットカード利用情報がお店からクレジットカード会社に届き、クレジットカード会社は利用者に替わって、購入代金をお店に対して、立て替え払いしてくれます。
  3. クレジットカード会社は利用者に対して後日になって購入代金を請求します。そして、事前に登録している利用者の銀行口座から引き落としなどの方法で、クレジットカード会社に利用者は購入代金を支払います。

クレジットカードを利用するメリットとデメリットは?

現金なしで決済が完了できるキャッシュレスで決済がクレジットカードの大きなメリットです。その他にもメリットがあるので見ていきましょう。

クレジットカードのメリット

  • キャッシュレス決済ができ、現金の持ち歩きが不要
  • 買い物のたびにポイントポイントが貯まり、景品やギフト券、マイルなどに交換できる
  • 公共料金や携帯料金のクレカ支払いで楽になる
  • インターネットでの買い物が便利になる
  • ショッピング保険や旅行傷害保険が付帯する
  • 利用店舗により、割引や優待特典があるなど、魅力的な付帯サービスがある
  • 海外旅行時に、現地通貨への両替なく、買い物ができる

こういった点が、現金決済にはないクレジットカードのメリットです。

一方、クレジットカードのデメリットとしては、こんな点があるので気をつけましょう。

  • 現金だけで買い物していた時よりも、ついつい使いすぎてしまう
  • 年会費がかかってしまう
  • クレジットカードが不正利用されるリスクがある

プリペイドカードやデビットカードとの違い

クレジットカードと同じように、キャッシュレス決済に使えるカードとして、デビットカードやプリペイドカードもあります。クレジットカードと、デビットカードやプリペイドカードが異なる点は、カード会社に対して利用者が購入代金を決済するタイミングです。

事前にチャージが必要なプリペイドカード

まず、プリペイドカードは、利用者が事前に現金をカードにチャージして支払いに使用できます。そして、決済に利用できる金額は、チャージした金額の範囲内となっており、商品購入時に即時引き落としされます。プリペイドカード発行にあたっては、審査が原則不要であり、そのため、高校生などクレジットカードを持つことが出来ない方がキャッシュレス決済したい場合に、プリペイドカードがおすすめです。

商品購入と同時に代金引落としのデビットカード

一方、デビットカードは、商品購入と同時に、事前登録された銀行口座から購入代金が引き落としされます。クレジットカードは後払いであるのに対し、デビットカードは都度の1回払いとなっている点が、大きな違いになっています。

このように、プリペイドカードやデビットカードは、事前に現金をチャージしたり、商品購入と同時に銀行口座から代金が引き落とされるため、買い物でお金を使いすぎたくない人におすすめのカードです。

「ゴールドカード」「プラチナカード」? クレジットカードのランクについて

クレジットカードには「一般」「ゴールド」「プラチナ」といった複数のランクがあり、そのランクは一般的に下記のような順列となっています。

クレジットカードのランク順列

一般カード < ゴールドカード < プラチナカード < ブラックカード

また、各カードランクの特徴は以下のようになっています。

一般カードの特徴

  • 年会費が無料で利用できるカードが多い
  • カード審査の難易度が比較的低い

ゴールドカードの特徴

  • 空港ラウンジを無料で利用できるカードが多い
  • 保険の補償額が一般カードよりも高くなる

プラチナカードの特徴

  • 旅行やグルメなどに関する付帯サービスが充実してくる
  • 保険の補償額がさらに高くなる
  • コンシェルジュサービスが利用できるカードも多い

ブラックカードの特徴

  • プラチナカードの利用を重ね、インビテーション(招待)を受けないと発行してもらえないケースがほとんど

※ カード会社により、ブラックカードを提供しているかどうかは異なります。

基本的にはクレジットカードのランクが上がるほどステータスカードとしての価値も上がり、特典や優待サービス、補償が充実していきます。また、利用限度額も高くなっていきます。それに伴い、審査基準も厳しくなり、年会費も高くなります。

そのため、上位カードが利用できるサービスやそのステータス性と、自分の収入や年会費とのバランスを見ながら、最適なクレジットカードを選ぶことが大切です。

クレジットカードの国際ブランド

海外旅行や海外出張など、海外でのクレジットカード利用があるのであれば、どの「国際ブランド」を選ぶのかは、とても重要になります。

三井住友カードや三菱UFJニコス、楽天カードといったクレジットカードを発行する発行元の会社である「カード会社」は、色々なお店と契約を結んでいます。そして、契約を結んだお店はカード加盟店となり、そのカード加盟店では、カード会社が発行するクレジットカードを利用することができるようになります。

しかし、これは日本国内の話で、上記のカード会社は、海外でクレジットカード決済できるシステムを持たず、独自のカード加盟店がありません。そのため、カード会社は世界中で利用できる独自の決済システムのネットワークを提供し、世界的な加盟店ネットワークを持つ事業者である「国際ブランド」と提携し、海外でも利用できるようにしています。ですので、日本で発行されるクレジットカードのほとんどに、いずれかの国際ブランドがセットされており、海外でも日本国内と同じように使えるようになっています。

次の国際ブランドが「5大国際ブランド」として知られています。

  • ビザ VISA
  • マスターカード Mastercard
  • JCB
  • アメリカン・エキスプレス American Express
  • ダイナースクラブ Diners Club

上記の「5大国際ブランド」に加えて、近年になり利用者が増えている中国の「銀聯」(ユニオンペイ)、アメリカを中心にシェアを広げている「ディスカバー」を併せて、「7大国際ブランド」と呼ばれています。

  • ユニオンペイ 銀聯 UnionPay
  • DISCOVER

国際ブランドの中でも Visa が世界的に圧倒的シェア率を誇り、Mastercard がそれに次いでいます。ですので、クレジットカードを1枚だけ持つのであれば、VisaMastercard のいずれかの国際ブランドのクレジットカードがおすすめです。また、2枚目のクレジットカードを作る場合は、より使えるお店も増え、利便性も向上するので、1枚目とは異なる国際ブランドの付いたクレジットカードにするとよいでしょう。

クレジットカードの申し込みから発行までの流れ

それでは、クレジットカードを手にするまで、どのような手続きや書類が必要なのでしょうか。

クレジットカードの申し込みには、

  • 店頭での申し込み
  • 郵送での申し込み
  • インターネットでの申し込み

があります。

この記事では、クレジットカードの発行までの時間が短縮され、よりスムーズに手続きできるインターネットでの申込手順を見ていきましょう。大きく見て、こんな感じの流れになります。

STEP
申込フォームに入力

発行したいクレジットカードの申し込みページを開き、申込フォームに必要事項を入力します。

STEP
本人確認書類を送付

必要事項の入力が終わると、次は、本人確認書類の送付です。

STEP
カード会社による審査

送られた申し込み情報に基づき、カード会社がクレジットカードの発行を審査します。

STEP
クレジットカードの発行・受け取り

カード会社により、審査・承認されると、クレジットカードが発行され、手元に届きます。

STEP
申込フォームに入力

発行したいクレジットカードの申し込みページを開き、申込フォームに必要事項を入力します。

申し込みフォームには、次のような項目の入力を一般的に求められます。

  • クレジットカードの契約者に関する項目
    • 氏名
    • 英文氏名(アルファベット)
    • 性別
    • 生年月日
    • 住所
    • 電話番号
    • メールアドレス
    • クレジットカードの利用代金を引落しで支払う設定をする本人名義の銀行口座
  • クレジットカード契約者の収入に関する項目
    • 勤務先 会社名
    • 勤務先 電話番号
    • 従業員数
    • 勤続年数
    • 自宅の居住形態
    • 居住年数
    • 住宅ローンの有無
  • クレジットカードに関する項目
    • 国際ブランドの選択
    • 暗証番号の設定
    • キャッシング枠の要否・設定
    • リボ払いの要否・設定
    • 家族カード・ETCカードの追加申込の要否
STEP
本人確認書類を送付

必要事項の入力が終わると、次は、本人確認書類の送付です。

クレジットカード会社により異なりますが、本人確認書類の送付には、

  • スマホでの撮影やスキャンした本人確認書類の画像をアップロードする方法
  • 本人確認書類のコピーを取り、後日に郵送する方法

があります。

また、一般的に本人確認書類として提出が可能な代表的なものは以下の通りです。

  • 本人確認書類として提出できるもの
    • 運転免許証
    • 健康保険証
    • パスポート
    • マイナンバーカード
    • 写真付き住民基本台帳カード
STEP
カード会社による審査

送られた申し込み情報に基づき、カード会社がクレジットカードの発行を審査します。

カード会社による審査の時間は、カード会社やカードの種類によって異なります。アメリカンエクスプレスは数分で終わったり、JCBは勤務先に在籍確認があり、時間が日数を要するなど、まちまちです。

STEP
クレジットカードの発行・受け取り

カード会社により、審査・承認されると、クレジットカードが発行され、手元に届きます。

カード会社による審査が終わり、承認されると、クレジットカードが発行され、

  • 本人限定受取郵便
  • 受取人確認サポート
  • 簡易書留

のいずれかで発送されます。この配送方法は、申し込んだカード会社や申し込んだ方法、提出した本人確認書類などにより異なってきます。

本人限定受取郵便 / 受取人確認サポート
こちらで受け取れるのは本人のみとなり、受け取り時には運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなどの顔写真付きの本人確認書類を提示する必要があります。

簡易書留
申し込みのときに本人確認を済ませている場合などは簡易書留で届く場合があります。簡易書留の場合は、同居家族の受け取りでも問題ありません。

クレジットカードが届いたら、カードに記載された情報に誤りがないかどうかを確認しましょう。また、裏面に署名をしておきましょう。このカード裏面の署名は、漢字・カタカナ・ローマ字のいずれの書体でも問題ありません。

これで、クレジットカードの申し込み、そして受け取りが無事に終わりました。受け取ったクレジットカードを使って、楽しいショッピングを楽しみましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

Author Profile

お金の話をもっとカジュアルに。
さまざまな金融ノウハウや資産運用ハックをお届けしております。

目次
閉じる